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断水2   

40リットルの水は流石にズッシリと重たかったです。


子供達が寝る前にトイレに入り、チョット汚いけど、娘と息子のを一回で流しました。


貴重で、透明で、綺麗で、美味しい水をトイレに流し込む・・・。


勿体無かったし、罪悪感すら感じました。


今まで39年生きてきて一度も感じたことの無い感情でした。


綺麗を保つために使う水。


飲んだり食べたりする水。


水が出ないということが、生きるためにこれだけ支障をきたすものだと思いませんでした。



ーーーーーー
給水の列に並んだ時、一台の給水車が空になり、次の給水車が来るのを待っていました。


その対応に追われていた水道局の担当者。



「次の給水車がこちらに向かっていますのでもうしばらくお待ちください。」と頭を下げながら長蛇の列に歩み寄りながらアナウンスしておりました。


すると


「しばらくっていつよ!!!」


という罵声を浴びせる男がいました。



情けない。本当に情けない。


置かれている状況はみんな同じなのに、


そんなことも我慢できないヤツが私の住む地域に住み、同じ空気を吸っていると思うと悲しくなりました。


水道局のその人が悪いわけでもなく、


むしろ我々のために水を供給しようと、あっちこっちに電話を掛けながら尽力して下さっているのに、


なぜそんな言葉を浴びせるのかが理解出来ませんでした。


そして到着した給水車が美唄市の給水車。


江別から一時間以上かかる遠方からわざわざ来てくれたんだと思うと、本当に有難かったです。


美唄の水は美味しかった。


ありがたいと本当に感じました。



12日になり、断水状態のまま子供達はそれぞれ小学校と中学校に登校しました。


給食が断水で作れないため、午前授業で帰宅。


お昼ご飯をどうしようということになり、妻は職場の計らいで早々に帰宅させてもらいました。


その後妻はまた給水所に行って息子と一緒にたくさんの水をもらって来ました。


夕方6時くらいに回復ということがホームページに発表になり、水も充分確保したので余裕を感じておりました。


通常の生活に戻る、貴重な一日を体験したなぁと思っていた夕方5時頃、


「浄水場の底に泥が溜まっていてまだ復旧しない。復旧はさらに24時間後」


との情報が流れ、またまた慌てる始末。


期待させるような事は言っちゃダメだよとも思いつつ、


復旧に尽力している方々のことを思うと怒る気にもならないので、とりあえず


「今晩のお風呂をどうするか?」


を妻と話しました。


普段は全く日帰り温泉に行かない我が家。


でも、こういう時だからという事で


「しんしのつ温泉 たっぷの湯」


に行きました。


私的には、この珍しい行動にちょっぴりウキウキ^_^


足を思いっきり伸ばせるお風呂に長男と入りました。


恐らく、同じ理由で来ていたお客さんも多かったと思います。割と遅めの時間でしたが、人が結構いました。



「水風呂に入る時は躊躇したらダメだ」と長男に話したものの、


恐る恐る入って、肩まで入る勇気の無い長男。


「足が冷たいよぉ」と情けない声で言うので、もう一度温泉に浸かり、水風呂に再チャレンジ。


結局、水風呂の味を占めた長男。


「また水風呂に入りに来たい」と。


水風呂なら家でも入れますけど・・・。


とも思ったけど、敢えて突っ込みませんでした。^^;


そして風呂から上がり、休憩所でジュースを飲み少しの時間ゆっくり過ごしました。


日帰り温泉、結構良かったです。


また来たなぁって思いました。


これは断水のおかげです。^_^



そしてもう一日の断水をどう乗り切るかを考えていると、


頭の中は何故かある曲が流れておりました。


「ダンシングオールナイト」・・・。


そうです。


「断水ing all night」(笑)


そして帰宅途中、近所の方からLINEが来ました。


「水が出ました。」と。


家に着いて、真っ先にキッチンの混合栓を上げました。


すると念願のお水が蛇口から勢い良く出始めました。


水の貴重さ、有り難さが身に染みてわかった二日間。


とても良い経験をさせてもらいました。


今回の水の件で携わった関係者の方々に感謝。


早い復旧で助かりました。


結局、「断水ing all night」は


嘘に染まりました。(笑)



お後がよろしいようでf^_^;)

家に残った給水場から頂いた100リットル近い水を節水に心がけながら使っています。



by chosi-631 | 2014-09-13 12:09 | Comments(6)

Commented by うさうさ at 2014-09-14 06:38 x
なんとなく夜には回復しない思っていたので、晩御飯作るのをやめ、私達は南郷まで、お風呂に行きました。
帰り道コンビニで、トイレを済ませ、仕事は休みと電話が入り、市役所前の給水所に行き水パックを確保して、覚悟を決めて帰宅しました。
明日はまた、高齢者宅に配って来なきゃと思いながら給水所に行くと、旭川からも給水車が…
結局家に帰ってしばらくしたら、突然水が出て、トイレだけでも安心と思いほっとしました。

給水所には、災害派遣の人たちも来ていて、江別の民間業者さんも寝ないで、給水作業していたとの事。
「共助」の力を感じました。そしてあちこちの給水袋を見て感心しましたが、特に赤平市のは素晴らしかったです。なんと紐がついていてリュックになる!
断水の広報車が走って行った時は、近所のおじさんが来てくれました。
こういう事があって、水のありがたさ、不便を学べたかな?と思います。
いい経験だったと思います。
お互いにお疲れ様でした!(^_^)ノ
Commented by chosi-631 at 2014-09-14 09:08
うさうささん>
話を聞くと、森林公園温泉はすごい混んでいたようですね。駐車場に入るのに20分待ちだったとか・・・。ちょっとした混乱もあったようです。どこに行けば空いてるかを考えた時に、札幌と逆方向をとっさに考えました。
こういう時はアタフタしても仕方ないとドッシリ構え、何とかなるさと思っていたら何とかなりました。これもやはり私たちの知らないところで復旧に尽力していた方々の努力があったからでしょう。
正直、生活のリズムは狂いましたが、でも江別市内的には人命には影響がなかったわけで、これから家に残された給水パックの水たちをどう使うかということを考えればよいだけの状態になりました。

「共助の力」。確かにすばらしかったですね。いろんな市町村、民間団体が協力してくれて、今回のことを乗り越えたのは、ある意味北海道民として誇りに思いました。ほかの市町村で何かがあったとき、自分にできることはないかという視点でものを考えられるようになった気もします。

水って貴重だなと。
だから、水そのものと水を作る人々に敬意を払い、「お水」という言葉があるのかなと感じました。
Commented by もみたん at 2014-09-17 07:50 x
おはようございます。断水、ちょしさんの住む場所だったのですね。大変だったでしょう。私も昔、水不足で断水、そして311で計画停電を経験して、当たり前のお水・電力がなくなったとき自分の無力さを感じましたよ。
水がなくて苛々して罵声をあげる、、いるんですよねそういう人。
人が一生懸命でも文句を言う人。先日、敬老会があって職員がソーランを踊ったのですが会が終わって帰宅する間際に「あんなに激しい踊りを見せられて、見るだけで疲れた」と声を掛けられました。職員皆、つかない残業で自分の時間を犠牲にして頑張って練習したのに、この酷い言葉に疲れがどっと出ました。
もちろん、良かった~と声を掛けてくれる人が多いのですがせっかくの踊り遂げた充実感がこの一声で台無しです。嬉しい言葉より、嫌な言葉の方が心に響くのはどうしてでしょう。かなしいもんです。考え方は十人十色。割り切るしかないですね。仕方のない事ですが、残念な気持ち、吐いてしまいました^^;
Commented by whirl--wind at 2014-09-19 00:39
北海道の断水はちょしさんの地域だったとは・・・・。
ライフラインというだけあって、寸断されてしまうと、生活に及ぼす
影響は大きいですよね。
大声を上げてしまう人がいるのは、残念なことですが、
各家庭でも事情は違うかもしれませんし。。。。。

人間負担は穏やかでも、こういう追い詰められた状態になると
知る事のなかったもう一つの自分を再発見してしまうという事も
ありますね。
引っ越しして2年以上になりますが、隣近所では挨拶をするくらいで、
何をしている人なのか、滅多に会わない人は顔も名前も憶えていません。
なにか遭ったときはこれじゃぁ駄目だなあと思ってはいるのですが。兎に角、回復して良かったです。
お疲れ様でした。
Commented by chosi-631 at 2014-09-28 09:02
もみたんさん>
コメントありがとうございます^^
お返事遅くなってごめんなさい<m(__)m>
終わってみれば今回の断水は、私たちも行政もいい勉強になったと思います。言ってみれば「リアル避難訓練」のようなもので、人が亡くなったわけでもなく、たった2・3日で終息した話ですから、結果的にはいろんなことが学べて良かったのかなと個人的には考えています。

世の中には「勝手なことをいう人」は必ずいます。
自分さえよければいい。周りのことはどうでもいい。
そういう偏った思いがなければ、そういう言葉も出ないはずなので、やっぱり普段からそういう人なのでしょう。
でもそういう人ってなんだか不幸だなって感じるんです。
周囲を寄せ付けなくなって、どんどん孤立していく・・・。

嬉しい言葉より嫌な言葉のほうが心の響く・・・。
それは今はまだその言葉の矢はもみたんさんに刺さっているかもしれませんが、やがてその矢はもみたんさんの体から抜けて地球を一周し、その言葉を言い放った方が弱った時にその方の背中に突き刺さります。
ポジティブに考えれば、その言葉の矢は抜けていきやすくなりますよ^^
Commented by chosi-631 at 2014-09-28 09:21
WINDさん>
ご無沙汰いたしておりました。
コメントのお返事が遅くなって申し訳ございません。
今回の断水は、いろんな意味で貴重な経験で、とてもいい経験でした。同じ市内で今回の断水を経験されなかった人もたくさんいますが、もちろん災害には誰も遭いたいとは思いませんが、人命に影響のない今回のようなことは経験しておいた方が今後の備えについて現実のものとして対策ができるので良かったと思っています。
近隣との人間関係は私も挨拶をする程度でそれ以上の関係ではありません。むしろあまりベッタリしない方がスマートであると考えます。その代り、困っている姿を見かけたときは助ける。特に冬は助け合わなければ、極端な話、「死」に直結する場面もあります。
そういう意味では北海道は住みづらいところですが、でも「困っている人を助ける」という本能が道民には宿っていると思うので、人と人とのつながりがあるという意味ではこの過酷さが丁度いいのかなと思っています。

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